WALES留学生からのレポート
AYANOさん 琉美インターナショナルビューティカレッジ グローバルホスピタリティ科卒業、
ザ・リッツカールトン沖縄 勤務(2024.4月~)
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グローバルホスピタリティ科のカリキュラムの一環として、私はフィリピンのバギオという
地域で英語を学ぶため3週間滞在した。
バギオは、フィリピンの中心地マニラから車で約5時間ほどの距離にあり、標高が高くフィ
リピンの中では非常に涼しい地域だ。
日が昇る日中は少し気温が高くなるが、朝と夜には風が冷たく、肌寒くなる。
沖縄と似た気候で、体調管理もしやすく勉強に集中できる環境であった。
私が通ったWALESという学校は、韓国資本の小規模な学校で、立地がよくドミトリーが同
じ建物内にある。
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主にESLコース、IELTSコースの二種類があり、基礎から学ぶコースと会話を中心としたコ
ースに分かれている。私は今回ESLコースを受講したが、基本的に一日8時間の授業があり
vocabulary,reading,speaking,writing,listening,pronunciation, group discussion,vocabulary
などがある。
マンツーマンの授業とグループ授業があり、常に英語での会話を必要とするため、特にマン
ツーマンの授業では英語のアウトプットとネイティブ英語のリスニングが鍛えられたと思う
。
また、韓国資本の学校のため韓国人の生徒が多く、趣味で学んでいた韓国語を活かす機会も
多くあり英語のみならず韓国語を伸ばすことも出来た。
研修前の私は、英語を話す際文法を気にしてしまい一言も発することが出来なかったのだが
、3週間英語を学んでいるうちに「間違ってもとにかくたくさん話す」ということが、英語上
達において最も重要だということに気づいた。
授業でも、授業外でも、常に英語を’話す’ということを意識し使っていくことで単語がスル
スルと出てくるようになる。会話の中で学んだ単語や表現をすぐに使っていくことで、自分
のボキャブラリーが増えていくことを実感していった。
もちろん文法は伝えたいことを全て伝えるためには必要不可欠であるが、日常会話において
はそれを過剰に意識せずとも英語でのコミュニケーションは成り立つのだ。
WALESの先生方は英語の発音がとても綺麗で教え方も丁寧であり、私の拙い英語を最後ま
で聞いてくれる優しい方ばかりだ。そして、英会話において話すことの重要性に気づかせて
くれた。
先生方によると、日本人は文法を過剰に気にする傾向にあるという。そのせいで他の国の生
徒よりも会話の上達が遅れてしまうというが、私はそれが日本の英語教育の問題と深く関わ
りがあると考える。
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日本の英語教育はどちらかというと筆記試験の為の形式的なものがほとんどであり、英会話
においての教育が不足している為、日本人の多くが義務教育期間で英語を勉強しているのに
も関わらず英語を話すことが出来ない。
最初のEXAMで実力を測るのだが、やはり日本人生徒の多くが初級クラスに分類された。
私は学生時代英語を学ぶにあたり、英語を話す授業がしたいという思いが強くあった。
語学を勉強するのには、ただひたすらノートに書いているだけではつまらないし、覚えるこ
とも難しいと感じていた。
そのため、WALESのマンツーマンの授業スタイルで先生と一対一で英会話の練習が出来る
のが私にとってすごく合っていたと思う。
文法の勉強を1から英語で学び直すという流れだったのだが、英語のアウトプットをしなが
ら文法の復習をしているような感じで、これもまた英語のセンテンスを自分で作る練習にな
り英会話上達に繋がったと思う。
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特に私が良いと感じた点が、授業外でのプライベートな時間でも生徒同士が英語で会話をし
交流しているということだ。
韓国人同士でも日本人同士でも、英語を交えながら積極的に’英語を話す’機会を増やしてい
ることに感銘を受けた。
日常生活の中に自然に英語を取り入れることが、英語を更に上達させるのに有効だと感じた
。
私は3週間という短い期間で英語がとても伸びたという実感は無いが、英語を話すことに対
する恐怖心が無くなったことや、発音の上達、また日常から英語を取り入れようという意識
が身についたと感じた。
私にとってバギオで過ごした期間は今までの人生においてとても大きな経験であり、素晴ら
しい思い出となった。
これからも英語の勉強を続け更に上達していきたいし、ホテルの仕事に活きる表現も今後し
っかり身に付けていきたいと思う。
そして、いつかまたWALESに戻り改めてしっかり勉強をしてみたい
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