バギオの貧困エリアでチャリティー活動

「イリサン 」ってどこ…??

セブにスモーキーマウンテンがあるように、バギオにもゴミ山は存在します。中心街からジプニーで約20分ほど走った場所にある「イリサン」 と呼ばれるエリアには、バギオの全エリアより毎日おおよそ150,000キロのゴミが運ばれています。

ここで生活する家庭のうち、約110組がScavenger(スカベンジャー)と言い、ゴミの分別を仕事としています。フィリピンにいると、日本とは全く異なり、ゴミを捨てる時に分別をする必要がありませんが、分別しないことが現地での雇用を生み出す形になっています。

チャリティーをイリサンで行う意味とは

1. 外で使う英語が一番伸びる!!

フィリピン留学の特徴は、マンツーマンが多く学校内で全て完結できるということですが、学校内で使用する英語だけで本当に英会話力を伸ばすことは可能でしょうか??

もちろん、外で英語を使える環境があるとしたら、教室内で学んだ文章・表現方法を基に外部の人達と話すことが、より効果的に英語力を伸ばすことへと繋がります。

フィリピンでは、一般的に小学校から英語学習が開始されるため(家庭によっては、幼稚園から開始する場合も多いですが)、小学生の時点ではまだまだ英語を覚えている段階となります。これは、フィリピン留学をしている最中の生徒と同じ状況であり、お互いにより近い距離・近い英語力でコミュニケーションを取ることを可能にします。

2. 知らないバギオを知る

 

 

「その国の状況を知ること」は、留学をすることで得られる大きな収穫の1つですよね。しかし、学校内で勉強しているだけでは、フィリピンの状況・文化等の見えていない部分を知ることが出来ません。

バギオに留学する生徒は、周辺観光地の他だと、主にセッションロードやSMモールに位置するカフェ・バー・レストラン等に行くことが多くありますが、ディープな経験をするとなると、自分達ではなかなか見つけにくいのが現状です。

多くの家庭がイリサン地域に住み、1ヶ月約 PHP1,000~4,000(約¥2,000~8,000程度)で生活していることなど、来てみないとなかなか知ることが出来ない側面を、実際に目で見ることを目的としました。

 

ゲームで覚える英語

 

小学校の歳の子ども達と仲良くなる為にゲームは欠かせません。

Group yourself(グループ・ゲーム)/ Gesture game(ジェスチャー・ゲーム) / Vocabulary game(単語ゲーム)/ Newspaper game(新聞紙ゲーム)などなど、簡単で、しかも、英語も一緒に覚えられるものを準備することで、距離を縮めながら、イリサンの小学生・WALES生徒が一緒に楽しめるプログラムを提供。

最初は、初対面だったり、言葉の壁があるせいか、みんな恥ずかしがって無口になってしまっていましたが、一気に仲良く!

WALES生徒+イリサン小学生のペアで親子のようになってる人たちもちらほら(笑)

長靴すら買えない…

 

フィリピンの季節は、乾季と雨季に分かれますが、基本的に5月〜10月が雨季に当たります。時期によっては、雨がずっと降り続け、数週間晴れ間が無いことも…

イリサン地域では、雨季も関係なくゴミが堆積し続けていて、水が家屋に流れてきたり、カビと混じって異臭を放ったり…もちろん衛生状態は良くありません。ゴミから溢れてくる水を裸足で浴びる子どもが多くいるのを想像してみて下さい…

 

しかし、残念なことに

イリサンに暮らす大半の家族の収入が十分では無いため、1組150ペソ(約¥300)ほどの長靴すら子どもに買ってあげるお金がありません。

子ども達は、濡れても気にならないよう、裸足やサンダルで外を歩いています。

衛生状態が理由で病気を引き起こす事も少なくないそう…

 

 

アクティビティ実施までの約1カ月間、WALES生徒から寄付を募って50足の長靴を購入。300ペソで設定していたものの、生徒さんによっては1,000ペソ寄付される方も…!!

自分達の寄付した金額が長靴になり、実際に、自分達の手でそれを子ども達に渡す。といった、背景を知った上で、寄付の流れが見える形にする事で、楽しいだけのアクティビティではなく、「必要なものすら買えない地域・家庭がある」というバギオの違う面を見る事が出来た活動となりました。

チャリティー活動写真